着物何でも相談所

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アフターケア

アフターケア

洗い、シミ抜きなどのアフターケア、お直しのことなど、何でもお気軽にお問い合わせくださいませ。

Q1.しまいっぱなしであちこちにシミが…。どの程度まで処置するべきでしょうか?

  • 長期間経過し、取りきれないシミは、目立たないよう全体に色掛けをし、仕立て直すことも可能です。
  • シミと思っていたものがカビである可能性もあります。その場合、カビ取りの処置をいたします。
  • 裏地の全体のシミにつきましては、新しい裏地に取り換えるなどをおすすめいたします。

Q2.いくつか寸法の違うものがあります。いったいどうすればいいですか?

  • そのまま何とか着ても、襦袢や羽織りものとの調整がきく、という場合でしたら大丈夫かと思います。
  • 「着丈」が短くておはしょりがつくれない、という場合は可能な限り丈を出す方法がございます。
  • 「裄」/「袖丈」の長短は、着物、襦袢、羽織りもの、それぞれに影響が出る場合、裄直し/袖丈直しをいたします。
  • 「身巾」が狭い場合、身巾直し、あるいは、全体の仕立て替えをいたします。

Q3.かなり古い感覚の色柄の着物です。今後着られるように直せますか?

上から全体に色をかけて落ち着いた雰囲気にさせる、あるいは、着物から羽織りものにお直しするなど、過去の例などをご提示し、可能な方法をご案内いたします。

Q4.染め替えをしないのに、洗い張りまで必要ですか?

全体の仕立て直しをしますので、洗い張りをした方が、よりキレイになり、生地全体のチェック、生地の整えもできます。

ご相談は無料でございます。
実際には、実物を拝見した後、より具体的な内容をお話しておりますので、まずはお気軽にご一報くださいませ。
加工金額につきましては、内容によりましてその場でお見積りできず、後日金額をお知らせしてから実施をご検討いただく、という流れをとらせていただく場合もございます。
洗い・シミ抜きなども特別低価格にて!

※当店では、お手持ち品の買い取り(引き取り)業務はいたしておりません。
ご了承くださいませ。

実際のお直し 一例

シミ(汚れ)の事例

シミ(汚れ)の事例

後ろ身頃の裾についてしまった黒いシミ。
こちらは、車から降りた時などにつきやすい油性のシミかと思われます。
気付いた時にはびっくりしてしまいますが、プロの職人の手で、キレイに消えました。

色落ちの事例

色落ちの事例

シミの処理で別の業者さんに出したところ、処置を受けた箇所が白く色落ちした状態になってしまったということで、ご相談を承りました。
こちらは天然染料で染められた色無地の着物です。

天然染料によっては、通常使用する薬剤で、色が落ちでしまうことがあり、今回はその染み抜き剤による色落ちが生じてしまった例です。
ご相談の後、職人により白く色落ちした数か所を、周りの地色となじませるように彩色して、目立たないように加工を施しました。

派手目な着物の事例

派手めな着物の事例

古い夏の絽の着物です。色無地で夏物らしい植物の地紋があります。
可愛らしいですが、さすがにこの朱の地色では着られないということで、染め替えをすることとなりました。
この上から色を掛ける場合は、もとの朱の色より濃い色にすることになり、もとの色よりも明るく薄い色に仕上げることはできません。

一方、一度脱色して白地に戻した場合は(生地の状態によってはおすすめしないこともございます)、改めて明るい色にも濃い色にも、染めることが可能です。
今回のお客様は、普段からよく着物をお召しになり、明るく涼やかな夏物はすでにお持ちであること、また、古いものですので、脱色をするまでもないかな、ということで、上から濃い色に染めることにいたしました。
洗い張りをしてから(一旦、すべて縫い糸を解き、バラバラになった生地を端縫いして反物状に戻してから丁寧に水洗いをする)、色を掛けます。
もともとの衿はバチ衿になっていましたので、色掛け後、お仕立てする際に、衿も通常の広衿に仕立て直しました。
朱色の着物から、濃い茶の着物に生まれ変わりました。
濃い色の夏の着物も、素敵です。

お直し工程

工程1

洗い張り
通常のドライ洗いでなく、縫い糸をすべて解いて反物状に戻してから、丁寧に水洗いする。

工程2

染直し
上から色をかけ、希望の色にする。

工程3

仕立て
希望の寸法にお仕立てをします。

縞が強めな着物の事例

縞が強めな着物の事例

ずっと以前からお持ちの夏の紗の道中着のご相談です。
もとは、画像の左側のとおり、全体がタテ縞模様の道中着でした。
太目の白と、細い赤の線が目立ち、お客様の雰囲気には少々強く、また、どうしても古い印象でした。
色掛けなどの案をお話しする中、ひっくり返して裏面を見ますと、赤味を帯びた紫の地色そのものはキレイな状態です。
そのため、表裏ひっくり返してお仕立てし直すことにいたしました。
染め替えはせず、そして、短めであった丈は少し長くしました。
よく見ると、うっすらともとの縞が映るかなーという感じが逆に良い感じに。
濃い地色のすっきりとした無地の道中着になったことで、衣替えが難しい初秋の時期にも重宝する、出番の多い1着になりました。

お直し工程

工程1

洗い張り
通常のドライ洗いでなく、縫い糸をすべて解いて反物状に戻してから、丁寧に水洗いをします。

工程2

仕立て
表裏反対にして、希望寸法にお仕立てをします。