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8月の万葉きもの教室について 「色合わせ」  [2015年08月08日]
『万葉きもの教室』は、キモノについての様々なことを、テーマ毎に1回1回の授業に分けて開催しております。
キモノが好きな方、全く初めての方、またキモノに関わったお仕事をされている方など・・・
ご興味のあるテーマの授業を、どの回からでも、どの順番でも、受講していただけます。
 
8月8日の教室には、4名の方にご参加頂きました。
 
テーマは「キモノの色」。
 
洋服なら好きな色で選べるのに、着物だとどうしていいのか分からない・・・。
 
と言う声がよく聞かれます。
「原色が好き!」という方が、では原色の着物を着ることは出来るのでしょうか?
 
そもそも「着物の色」=「日本の色」、つまり「伝統色」とは歴史の中のそれぞれの時代で生まれたものですね。
 
平安時代は、色を重ねた配色に趣向をこらし、自然の美しさを楽しみました。(ご存知、十二単!)
 
安土桃山時代は、権力・財力の象徴!豪華絢爛さがあらわされた一方で、「侘び茶」の世界からは、いわゆる「利休色」といわれた色彩美が。
 
江戸時代は、武士階級、豪商の華麗な美意識、町人の遊び心溢れる独特の美意識、歌舞伎・遊里から「粋(いき)」という感覚、それぞれが発展しました。
 
時代別の色見本を実際に見ながら、話は進みます。 
 
と、ここで、恒例のお茶タイムです!
 
少し暑さがおさまったとは言え、まだまだ30度以上。
アイスティーをご用意しました。
 
さて、本日のテーマは「色」ですが、ここで問題です。
人間の目は細かな色の違いを見分けることが出来ますが、一般的に、どれくらいの数の色を見分ける事ができるでしょうか?
①500色 ②1,000色 ③10,000色 ④100,000色 ⑤1000,000色以上
 
なんと答えは⑤。条件が揃うともーっと多くの色を見分ける事が出来るそうです。
 
 
実は今回のアイスティー、インドの紅茶とエルダ―フラワーのコーディアルシロップ(ハーブや果実を砂糖・アルコールでつけたもの。とっても濃厚!)でつくったセパレートティー(のつもり)なのです。
濃度の違いで、グラスの中は二層のセパレート・・・。この色の違い分かりますでしょうか~?
写真だと、分かりにくいですね。
スリランカなどの紅茶で もっと色の違いをハッキリさせようかとも考えましたが、今回は色よりも味の好みを優先してしまいました(-_-;)。
 
 
リフレッシュして頂きながら、授業は続きます。
 
色の性格、人と色の調和、と理論的なこともお話したのですが、本日は「実践」をご紹介します。
 
襟をつけて、色見本の中から、まずは、ご自分の好きな色を選んでいただきます。(一番盛り上がる瞬間ですね!)
 
 
悩みながらも、各々3,4枚に絞り込み、今度は皆様の前で一人ずつの発表です。
 
ご自分を良く分かっている方々なので、各自が選ばれた色見本は、どれも確かによくお似合いです。
 
周りの方からは
「まぁ!いいですねっ!」
「上品さ、という意味では、さっきの方かしら」等々、色々な声が上がります。
 
しかしこの授業の目的は、「合う色のキモノ」です。
こちらで見て、ご本人が選ばれたのと、少し違うトーン、もしくは色味の違うのを提示させて頂くと、
「さらにお顔が、明るく見える!」 
 
普段のご自分だけでは気づかないこともある「似合う色」
勉強会で色の持つ意味を知り、他の方からの意見を知ることで、今までは目を向けなかった世界が広がります。
 
キモノを着ている貴方も満足され、さらにその貴方を見て心が癒される方がいるとすれば、それは本当に素敵なことではないでしょうか? 
 
次回の万葉きもの教室は、9月を予定しています。
日程、内容については、またお知らせいたします。
<by staff T>
Posted at 23:01